たね編 生まれる前の赤ちゃんを知るということ
妊婦さんにとっての「おなかの赤ちゃんのことを知りたい」という想いを、「たね」としてイメージしました。やがて「たね」から芽生え花咲くのは、ひとつひとつ違う個性です。心の中にある「知りたい」の想いが、どこにつながっていくのかを考えてみるきっかけになるリーフレットなので、デザインモチーフを「たね」にしました。
月編・星編 おなかの赤ちゃんと家族のために
表紙の円は、ご両親ご家族を取り巻くものであり、「苦悩」「混乱」「ショック」などの渦であり、温かみや優しさも表現しました。話し合ったり、現実に抗ったりと苦悩しつつ、だんだんと受容や覚悟に向かう、また糸のようにその気持ちはつながっていくイメージです。空に輝く星と、これから満ちていく月とともに、様々な想いを表現しています。
山編 FAB for Fathers
「父親」から大地にそびえたつ揺るがない「山」をイメージしました。でも、現実には日々の些細なできごとに対して悩むのも父親。そこで大地から「山」を引き離し、ひっくり返して配置しました。点線で描いたのは雨(涙)のようであり、揺れる気持ちを表現しました。シンプルなタイトルは、さりげなく手にとってもらえるようにと考えました。
花編 きょうだいとなる子どもたちとともに
色も形も花弁の数も、個性豊かな花たち。これからどんな実となるのかも未知数な花は、子どもたちの個性そのものです。どんな花も、その花らしく咲き誇ってほしいという想いをこめて、きょうだいについてのブックレットは、デザインテーマを花にしました。空があり、山があり、風が吹き、花が咲くという一連のストーリーにもつながっています。
風編 孫のいのちを想うこと
風そのものには形はありませんが、風を起こす「存在」によって空気が動き、風が起こります。温かくやさしい風、力強く背中を押す風。風を感じたければ風が吹くところに行けば良いし、感じたくなければ風を遮断することもできます。妊婦さんカップルにとっての、孫のいのちを思う祖父母になる方々の思いに、似ているような気がしています。