長野市にある社会福祉法人森と木へ伺ってきました。
森と木の存在はかねてから存じ上げておりましたが、伺えずにいました。今回、法人を見学させて頂くだけでなく、立ち上げまでの経緯・ここまでやってこれた背景にある様々な過去・現在抱えている葛藤などを伺うことができました。
また、当NPO法人の紹介や、国内外の胎児医療の現状についてお話させていただき、改めて障がいのあり方を考える機会となりました。
文:林伸彦(代表理事)
訪問日時: | 2015年11月11-12日 |
---|
社会福祉法人森と木では、障がいのある人もない人も共に地域の中で生きていくために、障がいのある人の地域生活を支援する多様な福祉サービスを提供しています。また、地域住民の方々が障がいのある人の地域生活を理解し、より良い関係を築いていけるような活動にも取り組んでいます。
NPO親子の未来を支える会は、胎児診断を受けた人たちの心的・社会的サポートを行うために結成された、医師、患者家族、エンジニアらのチームです。一見、出生後の障がい者福祉とは異なる領域にも思われるかもしれません。
しかし、病気を障がいたらしめたり、育てられないかもしれないと不安に感じるのは、個々人の問題ではなく、社会や医療、技術などの力不足のせいだと思っています。
医師になるうえで、医療そのものや医療技術については学びましたが、福祉制度についてはあまりあまり学ぶ機会がありませんでした。医師になってからはますます社会から遠ざかったしまったと感じています。
今回、自分自身が医師として社会の中でやりたいこと、やれること、を再認識できたように思います。
森と木の理念
障害のある人もない人も共に地域で生きていくこと。
「自分らしい」生き方であること。
これが私たちの理念です。
親子の未来を支える会の理念・ビジョン
1. みなが暮らしやすい社会をつくる
多様性を理解しあい、病気や障がいがあっても、隔離されることなく平等に社会参加できる社会を目指します。
2. 家族の笑顔をふやす
その家族に必要な情報の提供と心理的サポートの実現を目指しています。
障がいや病気への社会的理解を深め、また家族同士をつなげることで、皆が安心して子作り・子育てをできる社会を目指します。