フューチャーセッション開催

「誰もが健康で過ごしやすいまちをつくるには」

というテーマでフューチャーセッションを行いました。

文:林伸彦(代表理事)

開催日時:2015年3月29日

開催場所:日本財団ビル

主催:杉本綾弓(spoon)、林伸彦

進行:有福英幸(Future sessions Inc.

フューチャーセッションとは、複雑な社会的問題を解決するために、企業・行政・NPOなどの垣根を越えて会話をすることで、問題点を明らかにしたり、解決策を見出したりするための場です。

テーマは「障がい」

企画の杉本綾弓さんは女性の立場から、将来ご自身の子が障がいを持つかもしれないという不安を抱えて生活していることを、お話しくださりました。産婦人科医としての立場、また胎児医療の必要性を感じている立場から、現状の社会の抱える問題について問題提起させていただきました。

・だれもが障がい児を生む可能性があること

・障がいなく暮らしていても、事故や病気などをきっかけに障がいをもちうること

・そもそもみな何らかの障がいをもっていること

➡︎ だからこそ障がいを絶やしたり隠したりするのではなく、それぞれの弱い部分を自覚し互いに支え合い、障がいとともに生きられる社会を目指したいとお話し致しました。

・胎児期なら救える命、軽減できる障がいがあること

・欧米での胎児治療の例、国内で認知度が低い理由

・胎児を救おうと胎児診断しようとしても、結果として中絶が増えうること

についても疑問を呈し、意見交換を致しました。


その後、「だれもが障がいを感じず、過ごしやすいまちづくり」について話し合いました。

そもそも知らないことが多すぎる。

患者も医者も知ることが大切。

医療者はもちろんのこと、患者も情報発信する必要がある。

もっと心にゆとりを。多様性を知り認め合うことが大事。

などなどたくさんの意見があがりました。


共感するだけでは社会は変わらない。なにかアクションを起こす。それが今回の目標でした。グループ毎に、事業プランを発表し合いました。閉会のあと、自然と気の合う人同士で会話が盛り上がり、互いの抱える問題などについて議論している姿がありました。

会の解散後も、病気に関するブログの拡散など、すぐにできることから行われています。

具体的な活動に向けて動き出したグループもあります。


日頃医療者同士で会話していると、「僕らのやっている医療は正しい方向に向かっているのか?」という疑問にぶつかります。10年後20年後を見据えたとき、目指すべき医療の方向性を間違えないためにも、医療者だけで話合うのは危険だと思っています。

今回、自らが障がいを抱える方、病気や障がいを抱える家族を持つ方、これから子供を生む方など、あらゆる立場の方と議論できてとても貴重な機会になりました。

企画してくださった杉本さん、有福さん、共感して場所をマネージメントしてくださった森さん、その他のスタッフの皆さん、参加者の皆さんに感謝致します。

ご参加くださった方の中で一人でも多くの方が、なにか新しいことを感じ、なにか新たな行動に結びついたら幸いです。